13th
2023 Teshikaga
2023.2.2(木)~3.3(金)
ARtINn 極寒藝術伝染装置(川湯神社北隣)
February 2(Thu)-March 3(Fri) .2023
13th 極寒芸術祭。2023 Teshikaga
神々と作家が創る場所
2023.2.2(木)~3.3(金)
ARtINn 極寒藝術伝染装置
(川湯神社北隣)
雪杜野外美術館 夜明け~21時
昭和遊郭美術館. 夜明け~21時
映像演劇公演館 夜間不定期
芸術祭の主要会場は"ARtINn 極寒藝術伝染装置"周辺。
芸術祭のメインは、極寒の森に展開される「雪杜野外美術館」です。
France、Mexico、Taiwanなどから海外作家も参加。
海外でも活躍している国内現代アート作家も多数参加、40点以上の作品を夜明けから21時まで鑑賞できます。
夕刻、森の中に赤いランプが灯りFire Hutの焚き火が鑑賞者を迎えます。
マイナス15度を超える(極寒の始まり)と温泉川から舞い上がる湯気が空中で凍りダイヤモンドダストが発生します。
幽玄の杜で見る自然美とアート作品の調和は極寒の時期にしか経験できません。
場所固有の特別な「極寒風景」に対し、アーティストは何が創れるのかを問う国際的アート実験場となっています。
「日本庭園の借景」のように、「自然美」と「アート」がお互いにその美を際立たせる。
ここは神々と作家が創る特別な場所なのです。
Teshikaga
Extreme Cold Art Festival
February 2(Thu)-March 3(Fri) .2023
YUKIMORI Outdoor Museum( Dawn-9 pm)
Showa Yukaku Museum (Dawn-9 pm)
Video&theater performance hall (held irregularly at night)
本間純(美術家/Japan)
「Self-Portrat as void」
2015 年以降、存在と不在、可視と不可視をテーマにした作品を極寒の雪原と対峙してきた。この作品は一昨年パンデミックの影響によりリモート出展となり、現地に行くことができない自分自身をモチーフにした彫刻を設置したものだ。
千葉麻十佳(美術作家/Japan)
「Melting Kussyaro Caldera」
Erlend Cross(現代抽象芸術家/England)
「L A N D S O N G」 NEW!
This artwork demonstrates our connection to the landscape. I aim to highlight nature’s beauty through the properties of natural features (rock, snow and wind); basic forms and objects draw focus to the power and wisdom of the landscape elements being viewed - but also experienced.
この作品は私たちと風景とのつながりを示しています。自然の特徴(岩、雪、風)の特性を通して自然の美しさを強調します。基本的なフォルムとオブジェクトは、見ている風景要素の力と知恵に焦点を当てていますが、経験もしています。
Lua Rivera(アーティスト/Mexico)
「ONIBI」
関口恒男(美術家/Japan)
「Kawayu Rainbow Hut 2023」 2019
5年目を迎えた川湯レインボーハット。一昨年は素材に漆喰を使い、昨年は倒木によって壊れた部分の修復再生を行いました。雨、風、雪、さらに極寒の厳しい環境によって作品は風化し、腐敗、崩壊しますが、生き残った部分を変化させながら年月をかけて制作し続けるのは楽しくまた多くを学べます。今年は滞在制作に入ってからコロナに罹患。待機期間中に構想を練った絵を漆喰部分に描きました。
Lee, Kuei-Chih(アーティスト/Taiwan)
「Holy ripples」 NEW!
「水」は私の創造における触媒思考です。川湯温泉の宿で実際に使われていた生地を使用し3つの異なる波紋パターンを描きました。波紋は短時間の自然現象であり、エネルギー伝達の象徴でもあります。この「聖なる波紋」3枚の布絵を森の中で三角形に設置します。三角形の記号は古くから人間に広く使われており、森の中の三角形の宇宙情報のコンセプトと波紋を組み合わせ、この白い風景の美しさを伝えます。
柏木ひろあき(現代美術家/Japan)
「氣(け)這(は)ひ」 NEW!
いつの時代も ヒトはモノと出会い向き合い 手を通して モノとモノとが繋がって 新たな命が産まれてくる 弟子屈の地 自然物や廃棄物 あらゆるモノに区別はなく 全ては等しく現れる 偶然という必然で 過去のようで未来のような かつての何者かの営みを感じる廃墟 自然物と人工物の境界線が薄れていく そこにはいつかの誰かの氣這いがある 土の上 風と舞い 火と歌おう とうとうたらりたらりら
高久柊馬 (現代美術家/Japan)
「□=゜× ∴」 NEW!
人工的な形の四角形が自然と共存する。都会の生活は人工物が目に入るが、弟子屈にいると自然ばかりに目が向きたまに人の影が見える。自らを生き物として実感し心地が良い。都市部とは異なり他の生き物が介入する余地がある世界もまたいいと思う。
梅田力(彫刻家/Japan)
「相依性」 NEW!
線という要素は、世界の根本的な成り立ちに通じているように感じていて、私の制作の基盤を成すものです。2022年には冬囲いに使われる荒縄や棕櫚縄を「線」として使い制作しました。作品はその後鹿が食べてしまいました。今回は鹿の餌にならない鉄で作品を制作します。
深田堅二(画家、役者/Japan)
「雲の夜」 2021
川湯の地べたに置いたトタン板に絵の具を置いていく。所々に先ほど降った雨で出来た水溜りが残っている。カン、カン、と落ちてきたドングリが音を立てる。それは描く手伝いをしているかのようにリズミカルだ。空からは色んな贈り物があるようだ。そこに想いが至り、空の現象の仕掛けや部品があると考えながら作っていく。そこには番人のようなメンテナンスをする住人もいるのだろう。川湯はいつも物語をくれる。
TAN SOOK
MUAR/Malaysia
「Snail Fish3 」2016
The fish's nurturing and solidly build house: the fish and our family have always depended on each other.
CHONG KOK YEW
(Artist/Malaysia)
「Hand 」2015
I have been carving works by hand. One day, I looked at my hand and just wanted to record it.
馬場さくら (彫刻家/Japan)
「気配」 NEW!
ふと景色を目にしたとき視界の端で何かが動いているような感覚。森の中ではより敏感になる気配への恐怖を視覚化しました。輪郭がない影が今日も誰かを怯えさせている。
日笠保
(artist/Japan)
「道標」
矢羽根付き大型スノーポールが道路沿いに立ち並ぶ北国独特の風景。大小様々な赤白の矢羽根をこども園ましゅうの園児や保護者と一緒に制作。樹の枝に吊るすことによって北海道の風土や生活、さらに人との繋がりが指し示される。
佐々木樹(詩人 美術家/Japan)
「冬眠する風景」
弟子屈において積雪が見られない春から秋の風景を集め、それらを冬の弟子屈に「冬眠」させることで習慣的な風景のオーバーラップを描く。観る人に、ある時に見えていてもある時には見えなくなっていくモノやコトから想起されるイメージについて思索を巡らせてもらいたい。
puf/ 蚯蚓(美術家/Japan)
「板絵の森」 1976
創設500年の寺の縁側や戸板に描かれた絵画。既に40年以上経過し、さらに野外展示されているため、心地よく朽ち果てていく姿が楽しめる。この時間経過による変化もpuf 蚯蚓の作品の一部または全部である。
真奈蔵
(Clay アーティスト/Japan)
「看板字」 2019
芸術祭及びARtINn 極寒藝術伝染装置館内各所にある看板類の文字は彼女の手になる。個性的かつ丁重な文字で構成されている。しとやかに展示されているクレイアートも見物。
善/ZEn(Artist/Japan)
「Heyday of Kawayu」 2018
浴衣を着た人々で道はあふれ下駄の音がカランコロンと一晩中響いていたという全盛期の川湯温泉を表現した「Heyday of Kawayu」。温泉は金銀に相当する価値をもっていた。
「涸れ井戸」 2021
2021年の作品「涸れ井戸」。地元でお化け屋敷と呼ばれるこの場所を象徴する作品だ。ぜひ、蓋を開けて覗いてみよう。
OGG(演劇家/Japan)
連続短編演劇「曼荼茶道(仮題)」 NEW!
演劇家OGGによる「武家茶道取り入れた短編演劇」は2018年の「リア王」から始まる2019年には原発原爆をテーマに「二つのSHIMA」を、2020年は「利休」、2022年には極寒の野外にて移動演劇「」を行った。今年も新たなテーマの演劇が誕生する予定だ。
Thomas Kimmerlin(写真家)/France)
「移動せずに旅をする」VideoInstallation 2020
ビデオ作品の要素は、自然、地理、伝統.「移動せずに旅をする」という感覚と思い出をもたらしたいと思います。地理は日本とフランスであり、自然の要素は火と水/ 氷/ 雪であり、伝統は「雪の世界」です!白い背景にたくさんの「スノーグローブ」火と雪を1か所で混ぜることができます。
タケナカ ヒロヒコ
(造形作家・思想家/Japan)
「THE ICEMANS」 NEW!
創り出すものは「人間と自然との間をつなぐ物」。外に居ることが、心の安定で有り、作品はいつも野外で作る。外に居る事が長いので、様々な「?」が創造の元。「木を切らない林業」や「海を曝気するテトラ」、冬の環境芸術グループ「THE ICEMANS」等、環境と社会とのダンスを模索する。今回は極寒芸術祭会期中にアイスドームを制作する。
昭和遊郭美術館
昭和32年に建築されたこの建物。改装を重ねながら2022年に美術館として開館した。極寒芸術祭の期間のみ鑑賞が可能だ。
小林大悟(美術家/Japan)vs 善/ZEn
「小林大悟 九年展」
2014年の「ボコボコトイレ」から始まった小林大悟の川湯での作品制作。九年の間に作品はその形を変え、近年は川湯温泉に漂う硫黄成分で銀箔を自然変色させる作品「おんせんへんせんプロジェクト」として開花する。「小林大悟九年展」は2024年2月に行う「小林大悟川湯十年展」のプレ展示であり極寒芸術祭総合ディレクターの善/Zenがキューレーとする。2021年に制作した400枚に及ぶ箔と硫黄で変遷させたピアノ「sulfur-coated piano」を始め9年間の制作活動を振り返る作品を展示する。
井原宏蕗(彫刻家/Japan)
「still life」(仮題)
役目が終わった遊郭。時間が止まったように佇む一室には、人の営みの残り香が微かに漂っている。そんな空間に雄大な自然の中で見つけた生物の営みを展示する。不在になった空間が生物の生きた痕跡によって再生され、次第に呼吸する。
「湖を立ち上げる」
氷結した屈斜路湖上に出現する動物の足跡、風の吹き跡などを石膏型取りした作品を制作中だ。今回はその一部を展示予定だ。
The place is created by gods and artists
参加アーティスト 7つの国と地域から34組
(2022年12月28日時点 順不動 リモート参加含む)
野田智之 関口恒男 本間純 小林大悟 Thomas Kimmerlin(France) 深田堅二 puf蚯蚓 善/ZEn 笠貫彬文 伴幹雄 真奈蔵 奧村頼子 伴蒼翠 TAN,SOOK-MUAR(Malaysia)中島あずさ Lee, Kuei-Chih(Taiwan)Lua Rivera(Mexico)渡辺とうふ CHONG KOK YEW(Malaysia)OGG 伴英将 ローフィット・イブラヒム(Indonesia) 橋本忍 藤田朱美 タケナカヒロヒコ THE ICEMANS 佐々木樹 井原宏蕗 柴田まお 高久柊馬 柏木ひろあき 馬場さくら Erlend Cross(Scotland) 日笠保 梅田力 千葉麻十佳